01
示談成立までの期間はどのくらい?
事故の種類やけがの程度、後遺障害の有無などによって、示談までの期間は大きく異なります。
焦って早期に示談してしまうと、本来受け取れるはずの補償を見落としてしまう可能性もあるため、慎重な対応が求められます。
この記事では、物損事故、人身事故、死亡事故などのケースごとに示談までの期間の目安を解説いたします。
示談成立までにどのくらいかかる?
交通事故後、示談が成立するまでには一定の時間が必要です。
事故の種類やけがの程度、後遺障害の有無などによって必要な期間は大きく異なります。
物損事故であれば比較的早期に示談がまとまることが多い一方、人身事故や死亡事故では、治療や調査、保険会社との交渉などを経るため、長期間かかることもあります。
適切な補償を受けるためには、急がず慎重に手続きを進めることが必要です。
物損事故の場合
物損事故とは、人がけがをせず、車両や物品のみが損害を受けた事故を指します。
この場合、修理費用や代車費用などが主な争点となります。
加害者側の過失が明らかであれば、保険会社の調査と修理見積もりが完了した段階で、比較的短期間で示談が成立します。
一般的には事故発生から2カ月〜3カ月程度で示談がまとまることが多いです。
具体的には、交通事故の発生から、1カ月ほどで修理費用の見積書などを入手でき、続く示談交渉に1カ月から2カ月ほどかかります。
人身事故の場合
人身事故では、けがの治療が完了するまで示談交渉を進めることができません。
治療期間が数か月以上に及ぶこともあり、症状固定を待ってから示談に入るため、長期化する傾向があります。
保険会社とのやり取りや、慰謝料の算定、後遺障害の有無によっても時間は変わります。
被害者の正当な権利を守るためにも、医師の指示に従いながら慎重に進めることが大切です。
後遺障害が残らなかった場合
後遺障害が認定されない場合でも、治療の終了後に慰謝料や治療費、休業損害などについて示談交渉を行います。
示談期間としては、治療が終わってから3カ月から半年程度で示談がまとまるケースが多く見られます。
示談書の作成や支払いまでを含めても、おおよそ示談開始から半年以内に手続きが完了することが目安となります。
ただし、保険会社との賠償額に関する交渉が長引いたり、交通事故で負ったケガの治療に時間がかかる場合は、さらに時間を要する可能性があります。
後遺障害が残った場合
後遺障害が残った場合には、症状固定後に後遺障害等級の認定申請を行う必要があります。
症状固定に至るまで、少なくとも半年以上の治療を要します。
そして、後遺障害等級認定の手続きには通常2〜3か月を要し、その後に等級に応じた損害賠償額の交渉を行います。
そのため、事故発生から示談成立までには1年以上かかることも珍しくありません。
さらに、後遺障害の等級に不服がある場合には異議申立ても視野に入れる必要があり、その分さらに時間が延びる可能性もあります。
後遺障害がある場合は弁護士など専門家の助言を受けながら進めると安心です。
死亡事故の場合
死亡事故では、損害賠償の金額が高額になるため、示談交渉が複雑かつ長期化しやすい傾向があります。
事故直後から葬儀費用や逸失利益、慰謝料などさまざまな請求項目が生じるため、加害者側の保険会社との交渉は慎重に行われます。
多くの場合、事故発生から半年から1年程度で示談がまとまることもありますが、争点が多い場合には1年以上かかるケースもあります。
示談成立まで時間がかかる要因
示談成立までの期間が長引く要因は、事故の種類や損害の大きさだけでなく、治療の長期化や後遺障害の有無、過失割合の争いなど多岐にわたります。
特に人身事故では、症状固定まで待つ必要がある場合もあり、治療期間だけで半年以上かかります。
さらに、後遺障害が残った場合には等級認定や異議申立てなどが発生し、示談成立が1年以上遅れることもあります。
加えて、加害者側の保険会社との交渉が難航する場合、示談金額に折り合いがつかず、何度もやりとりを繰り返すことになります。
過失割合に関して双方の主張が対立する場合には、過失割合を決めるための証拠や資料の収集、弁護士のサポートが必要となることもあります。
これらの要因が重なることで、示談成立までの時間が予想以上に延びることがあります。
被害者側としては、焦らず、必要に応じて弁護士のサポートを受けながら進める姿勢が重要です。
まとめ
交通事故の示談成立までにかかる期間は、事故の内容や治療の状況、相手方との交渉状況によって大きく異なります。
物損事故は比較的短期間で解決することが多い一方、人身事故や死亡事故では長期化することもあります。
特に後遺障害が関係する場合や死亡事故の場合には1年以上かかるケースも少なくありません。
示談の場では冷静な判断と正当な権利の主張が求められます。
示談交渉でお困りの際は、ぜひ弁護士にご相談ください。
02
当事務所が提供する基礎知識
Main Business
-
離婚調停の不成立|そ...
離婚の方法には、⑴協議離婚、⑵調停離婚、⑶裁判離婚の3種類があります。本稿ではこれら3種類の離婚方法のうち、調停離婚に着目し、調停離婚の定義から離婚調停が不成立になった後の流れや対処法までを詳しく解説いたします。調停離婚 […]
-
不動産売買契約で起こ...
不動産売買を行う場合は、契約を済ます前に、契約書の内容をしっかり確認することが重要です。不動産売買の際に起こりうるトラブルには以下のようなものがあります。 ・仲介手数料のトラブル・土地の境界線トラブル・建物の物 […]
-
みなし相続財産とは
■みなし相続財産とはみなし相続財産とは、本来は民法上の相続財産ではないですが、相続税を計算する際には相続財産とみなされて相続税の課税がある財産のことをいいます。そのため相続放棄した場合であってもみなし相続財産を受け取るこ […]
-
交通事故の慰謝料請求...
交通事故の被害に遭った際、身体的な痛みや不自由な生活を強いられることに対する精神的な苦痛への補填として支払われるのが慰謝料です。多くの被害者の方は保険会社から提示される金額をそのまま受け入れるべきか、あるいは自分自身で交 […]
-
相続財産の対象になる...
ひとが亡くなった後に残される財産には、相続の対象になるものとならないものがあります。何が対象となるかを正確に理解しないと、相続手続きでトラブルになるリスクがあるため注意が必要です。今回は、相続財産の対象になるものとならな […]
-
後遺障害等級認定とは...
交通事故に遭い、辛い治療を乗り越えたにもかかわらず、残念ながら後遺症が残ってしまった場合、「後遺障害」として適切な補償を受けるための手続きが必要になります。この後遺障害等級認定は、将来にわたる生活を支える上で極めて重要な […]
03
よく検索されるキーワード
Search Keyword
04
弁護士紹介
Lawyer
菅沼 圭Kei Suganuma
当事務所では個人の法律問題はもちろん法人の企業法務まで幅広い法律問題に対応しております。
どうぞお気軽にご相談ください。
- 所属団体
-
- 静岡県弁護士会(登録番号50851)
- 経歴
-
- 出身地 駿東郡小山町
- 2007年3月 静岡県立沼津東高等学校 卒業
- 2011年3月 中央大学法学部法律学科 卒業
- 2013年3月 中央大学法科大学院 修了
- 2013年9月 司法試験合格
- 2013年11月 最高裁判所司法研修所入所(第67期司法修習生)
- 2014年11月 司法修習終了
- 2014年12月 弁護士登録(静岡県弁護士会)
- 2015年1月 細沼法律事務所(沼津市)にて勤務開始
- 2020年5月 細沼法律事務所を退所、菅沼法律事務所を開設
05
事務所概要
Office Overview
| 事務所名 | 菅沼法律事務所(静岡県御殿場市) |
|---|---|
| 弁護士 | 菅沼 圭(すがぬま けい) |
| 所在地 | 〒412-0042 静岡県御殿場市萩原631番地2 富士ビル2階 |
| TEL/FAX |
TEL:0550-75-7005 / FAX:0550-75-7006 |
| 営業時間 | 9:00~17:30 |
| 定休日 | 土・日・祝日 |
| その他 |
※お電話のみでのご相談はお引き受けしておりません。 ※初回相談有料(受任した際の着手金に含まれます。) |

